2011/07/27

テオ・ヤンセン展@大分市美術館(2011.7.26)

昨日は大分からの帰りの運転で疲れて撃沈してしまいブログに書けなかったので、1日遅れで書いています。動画のエンコード&アップデートに時間がかかったというのもありますが…。

一昨日の夜に大分入りしていましたが、その目的は大分市美術館で開催されている「テオ・ヤンセン展」。昨日は張り切って開館時間の10時に入館しました。道に迷って少し遅刻しましたが…。orz

テオ・ヤンセン展へ

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テオ・ヤンセンを知らない人に説明しますと、「ストランドビースト」の創造者です…よく分からないですね。分かりやすく言うと、風をエネルギーに砂浜を歩行する「ビーチアニマル」を作っている、オランダのキネティックアーティストです。ビーチアニマルはBMWのTVCMや日本でもTV番組で取り上げられて、近年話題になってきているみたいです。

私が知ったきっかけは忘れてしまいましたが、多分TV番組かなにかで知ったんでしょう。チューブで構成されたその奇妙な姿と、その外見からは想像もつかないスムーズかつ生物的な動きに魅了されてしまいました。どんな動きかは後で動画を貼るのでそちらでどうぞ。

「実物が動く姿を見てみたい!」と思っていたのですが、日本で開かれた展覧会は東京・お台場の日本科学未来館でこの冬に行われたのみ。おいそれと長崎から東京までは行く事はできないので諦めていたのですが、今年の夏に何と九州は大分にビーチアニマルがやってくるというではありませんか!?会社の夏休みを待って、昨日会場である大分市美術館に行ってきました。

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美術館に入ってすぐにビーストが1体お出迎えしてくれていて、ビックリしながらも会場に向かいます。

今回の展覧会のコンセプトは「海から森へ -from the sea to the forest-」という事で、会場は大きく分けて3つのゾーン「海・命・森 -sea・life・forest-」に分かれています。

会場に入ってすぐの「海」のゾーンには、「化石」として動かなくなった4体のストランドビーストが展示されています。人工の砂浜の上に横たわるビースト達の趣は確かに「化石」です。動かないと分かっていながらも、巨大なビースト達の姿に圧倒されると同時に、プラスチックチューブで作られた構造的な美しさに見とれてしまい目が離せなくなります。

アニマリス・カレンス・ヴェントーサ

次は「命のゾーン」。ビースト達が作られた過程を知るゾーンで、様々なパーツや構想時のメモ、「ホーリー・ナンバー」で構成された脚がどの様に動くのかを実際に動かしてみる事ができるモデル等が置かれています。設計時に使用されたATARIマシンも置かれていました。木製のビースト「リノセロス」もこちらには置かれています。

テオ・ヤンセンが計算に使ったと思われるATARI

そして「森のゾーン」。こちらは歩行実演のゾーンです。解説スタッフのお姉さんが言うには、「上野の森にビーチアニマルがやってきた」というコンセプトで、窓からは上野の森がみえ、周辺の壁には森のものが飾られています。こちらには3体のアニマルがいて、大きな2体は毎時30分に交互に歩行実演が行われます。小さめの1体は実際に自分で動かす事ができます。

これが毎時30分に動作実演するのか

これも実演あり

会場全体には目線の高さにラインが引かれ、オランダから大分までの風景が描かれていたり(高崎山の猿やフェリーさんふらわあまで!)、テオの様々な言葉が書かれていて、コレを読むだけでも楽しめます。

出口は命のゾーンの奥なのですが、そちらには黒板を模したテーブルがあり、テオの直筆と思われるイラストが描かれていました。

テオの直筆?

グッズも色々ありましたよ。Tシャツ、付箋にクリアファイル、機構を体感できるペーパークラフトにビーストリノセロスのプラモデル(これは大人の科学マガジンの付録部分を独立させたものっぽいです)、DVD(2種類あるので注意!1つはペーパークラフトとセットです)、もちろん図録も!

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興奮してたくさん撮りまくってしまい写真はまったく整理が付いていないので、森のゾーンで撮影した動画をアップします。

まずはアニマリス・シアメシス。



砂浜の風に押し倒されない様、同じものが二つ並んでいます。接触時に歩行方向を反転させる触覚や海水を探知して歩行方向を反転させるチューブもあります。


お次はアニマリス・モデュラリウス。シアメシスよりも前の個体との事。



シアメシスとは全く違う歩き方をします。スタッフのお姉さんは「スキーのストック」と言っていましたが、松葉杖にも見えます。砂に突き立てて動くので、会場では絨毯を敷いています。最後のハンマーがラブリーです。^^;)
(2011.7.31修正:ハンマーでの杭打ちシーンを編集ミスでカットしてしまっていたので、再編集して再アップし直しました。)

そして自分で動かす事のできる、アニマリス・オルディス。スタッフのお姉さんに動かしてもらえないかとお願いし、いぶかしがられながら撮影しました。こちらは3Dでどうぞ。



自分で動かすという事は目の前でその動きを体感できるという事なのですが、目の前で見ても信じられない動きです。

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というわけで大興奮の「テオ・ヤンセン展」@大分市美術館なのでした。これは絶対に行かないと損しますよ!!!

予習として大人の科学マガジンのDVD付別冊ムックを読んで&観ていくと、更に楽しめると思います。

  


  

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