2013/08/18

映画「ペコロスの母に会いに行く」完成披露上映会@長崎ブリックホール

原作は第42回日本漫画家協会賞・優秀賞を受賞。映画の宣伝文句を引用すると「ボケた母とハゲた息子の愛おしくてホロリ切ない日々を描いた映画」、または「認知症の母みつえとバツイチ・ハゲチャビンの僕 愛おしくて、ホロリ切ない 僕らの毎日」。自費出版から始まったとは思えないほどの話の広がりっぷりの「ペコロスの母に会いに行く」ですが、本日長崎にて完成披露上映会がありましたので、夕方の回に観に行ってきました。全国上映は11月ですから極力ネタバレなしでいきます。

映画ペコロスの完成披露上映会に来ました。

ペコロスの母に会いに来ましたよ。^^;)

上映会の前に、まずは来賓挨拶から。来賓は長崎市のアイドル?の田上市長。名誉応援団長だそうで。いつもお疲れ様です。m(_ _)m

それから活水女子大の音楽学科の女学生4名が代表で挨拶。作品中にまぁそういうシーンがあるわけです。

来賓挨拶の後はメインキャストによる舞台挨拶。ペコロス岡野さん役の岩松了さん、母みつえ役の赤木春恵さん、若い頃のみつえ役の原田貴和子さん、そして原作者の岡野雄一さん。赤木春恵さんは足を痛めていて車椅子での出席でしたが、それでも長崎まで来て下さってありがたい限りです。森崎東監督は猛暑による体調不良のため、大事を取って欠席との事。残念ですが、今年の暑さではしかたないですね…。長崎市は観測史上トップタイの37.7℃だったらしいですし。

昼の回は上映後の挨拶だったためネタバレありのぶっちゃけトークだったらしいのですが、夕方の回は上映前の挨拶なのでネタバレなしでのトークに。それでも面白い話が一杯聴けました。一番面白かったのが岩松さんの撮影中の苦労話。何でもあのハゲ頭のために、朝は3時間かけて特殊メイクを施し、撮影後は1時間半かけて元に戻していたそうなのです。そりゃ大変だ…。なのに劇中ではハゲてないのにハゲヅラを被っている人もいれば、ハゲててヅラを被っている人もいるというカオスな展開になっていますし。偽ハゲ、隠しているハゲ、隠していないハゲと3種類のハゲが勢揃いです。

楽しい舞台挨拶の後はいよいよ上映会です。



細かい内容はネタバレになりますので伏せますが、とても良い映画でした。笑えるシーンがテンポ良く入ってくるため、会場中から何度も笑い声が上がる一方、色々と切なくなったりシンミリするシーンもあります。「涙あり笑いあり」という言葉がピッタリあてはまります。喜怒哀楽(「怒」はあんまりないかな?)が詰まっていて、それでいて穏やかな雰囲気に満ちている、そんな映画でした。

熱演が光っていたのは母みつえ役の赤木春恵さん。実のお母さんの介護の経験があるとは言っても、認知症の様子をあれほど的確に演じられるとは…。だからこそ笑えるシーンも切なくなるシーンもあるのですが。



CMにある様にアニメーションもあるのですが、これの出来も秀逸。原作のあの線の柔らかさ、温かくもユーモラスな雰囲気を忠実に再現していて、それだけでも泣けてきました。

全国上映は11月16日から(長崎は9日から先行上映)。ぜひ多くの方々に観て頂きたい映画です。



きかせられないラジオ」では長崎8/24放送分から3回に渡って、岡野雄一さんをゲストに迎えてのトークが放映されます。こちらもとても楽しみです。そうそう、きかラジメイト的には映画の冒頭から五感を全力で働かせておいて下さいね。

(2013.8.19追記)
映画の予告編が公開になりましたので、下に貼ります。



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