2013/04/21

「幻聴妄想かるた」、いいものです。

久しぶりに真面目なグッズの紹介。どこかのサイトで「幻聴妄想かるた」というものを見かけまして。興味深かったのでその旨をツイートしたところ、知り合いの司書さんから「自分のところにあるよ」と伺いまして、先日行って参りました次第です。

幻聴妄想かるた、勉強になります。プライマリケアな初期の拾い上げがメインの医療従事者はチェック!

統合失調症の主症状に「幻聴」や「妄想」というものがありますが、こちらのかるたは東京は世田谷区にある精神障害者共同作業所「ハーモニー」の利用者が実際に感じている幻聴や妄想をかるたにしたものです。こちらに記事がありますが、登場は数年前なんですね。

読み札・取り札はこんな感じ。

読み札と取り札はこんな感じです。絵札も利用者の方々が描かれているとの事。「あ」から「ん」まであります。

冊子もDVDも勉強になります。CDは読み上げ音声、何と市原悦子氏…!

冊子には各文字の幻聴・妄想の解説、利用者の方々が自身の経歴や体験について語った文章、このかるたが出来上がるまでの経緯等、実に興味深い物になっています。DVDはハーモニーの紹介。そしてCDの読み札音声は何と市原悦子さんです!

産業医という立場としての感想ですが、社員の方が発症した精神疾患をできるだけ早期に発見して軽症のうちに治療に繋げ、また罹患社員と職場をお互いに不安なく働ける様にするというのがこの件に関しての産業医の仕事であり、そのためには幻聴や妄想とはどの様なものかを知る事が大事です。その勉強のためにこのかるたはとても良いものだと感じました。

産業医だけでなく、プライマリケアに携わる医療従事者にはぜひ一度現物を見て頂きたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿