しまった…あっという間に1週間経ってしまいましたが、先週行った国立科学博物館で開催されている特別展「元素のふしぎ」についてです。
行く前は正直言ってこっちはオマケで本命は「特撮博物館」だったのですが、完全に油断しておりました…とても楽しかったです。
午後から「特撮博物館」を時間をかけて観られる様にと開場の9時には国立科学博物館に行ったのですが、既に10数人の列が。正直見くびっていましたが、その後も結構人が来ていました。
チケットはネットで購入していたのでスンナリと中へ。
概要はホームページ(国立科学博物館/TBS)を御覧頂くとして、ザックリと展覧会の方針を説明すると「物質を構成する118個の元素について興味を持って貰おう!」という、夏休みの自由研究向けの展示かなと感じました。なのでパンフレットもどちらかというと子供向けのまとめ方をしているのですが、かといって大人が楽しめないかというと決してそんな事はありません。親子で来て楽しめる、大人だけで来ても楽しめる、そんなウキウキ展覧会でした。
まず中に入ると星を形成する元素の割合やら元素の歴史やらと行ったゾーンが続きます。写真を撮っていないのであっさりした説明ですが、この時点から結構テンション高めです。世界各国で発売された、元素をモチーフにした切手というのも展示されておりまして、なかなかキレイでした。
そして本展覧会の心臓部。118個の元素の説明ゾーンです。
こんな感じで説明のパネルと…、
元素単体と…、
その元素が使用されている物品が展示されています。
元素単体の中にはこういう風に面白げに展示しているモノもある一方で、展示されていないモノもあります。安定して存在しない元素もありますからね。
水素の使用物品のところにはこんなものが。eneloopは三洋電機の製品だべさ…。(ToT)
元素体重計では、体重計に乗った人にどんな元素がどれくらい含まれているかが表示されます。まぁ分析しているんではなく一般的な割合からの計算なんでしょうけどね、面白いです。
他にも元素の重さ体験コーナーでは色々な金属の延べ棒を持ち上げる事ができたり、音の体験コーナーでは各金属元素の棒を叩いて音を感じたり、熱伝導性を触って感じたり、蛍光能を持つ元素を見比べたり、合金や宝石の展示が元素の視点からあったり、顔料や染料についての元素の視点からの解説があったりと、五感に訴えかける展示がたくさんあって面白かったです。
インジウム。いまコレに苦しめられているんですよね…。--;)
さて、元素周期表には現在118個の元素が掲載されているわけですが、最後の方になってくるとこういうのが増えてきます。「研究上の興味だけで、用途はない。」って。^^;)
そんな中でもちょっと注目度が高いのが113番の「Uut(ウンウントリウム)」。ウン(1)ウン(1)トリ(3)ウムという仮の名称ですが、日本で作り出したという現在申請中の元素です。これが認められれば日本に命名権が来ますので、ひょっとしたら「ジャポニウム」とか「ニッポニウム」とかいう元素が誕生するかもしれないわけです。まぁ「研究上の興味だけで、用途はない。」わけですが、夢はありますよね。^^;)
真面目な話をすると、コレを作る事やコレを作るための技術がどんな事に役立つのか、その説明があると「用途はない」という切ない説明にはならずに済むんじゃないかと思うんですけどね。
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最後は物販コーナー。TBSなので「鋼の錬金術師」とのコラボコーナーとかがあったわけですが、異彩を放っていたのはコチラ。
「PLAYBUTTON」という、音楽を収録した缶バッジです。「PLAYBUTTON」自体は知っていたのですが、現物を見たのは初めてなので、ガジェット好きの視点での興味本位で購入しました。
中にはこの様に缶バッジと充電用のUSBケーブルが入っています。
裏を見ると確かに缶バッジ。イコライザ機能まであるとはビックリです。音量は早送り/巻き戻しボタン長押しです。最初は音が大きいので慌てず巻き戻しボタンを長押しして音量を下げましょう。イヤホンを差すと電源ON、イヤホンを抜くと電源OFFです。
さて、この「元素 de PLAYBUTTON」に収録されているのは5曲。「ふしぎなげんそのうた」「げんきにI LOVE YOU 〜元素RAP」は118個の元素の名前を覚えようというノリノリの曲です。う〜ん。
私としてはここからの3曲がキモ。
「そんげ歌うでんのか、のるべるへっぱ」はパッと見だと曲名からは内容が全然想像がつきませんが、逆から読んでみると「パッヘルベルの、カノンでうたうげんそ」、つまりカノンに乗せて元素の名前を言っていくというシュールな歌。しかしこれが不思議と歌詞っぽく聴こえてきて面白いんですよ。
「The Elements Music〜周期律の音楽」はコンピュータを使って元素の情報から音列を取り出して音色を構成したというモノで、ランダムな様で曲の様な不可思議な感じです。
最後の「生命をつくるアミノ酸分子アラニンの音」も同じ様なコンセプトで、アラニンの分子振動をコンピュータ処理して音に変換したモノとの事。こちらもランダムな様で曲の様な不可思議な感じです。
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正直見くびっていたのが申し訳ないくらい、とても面白い展覧会でした。上で述べた様に、基本的には子供の夏休み向けのまとめ方をしているのですが、大人だけで来てもちゃんと楽しめました。会期が10月8日までともうすぐ終わってしまいますので、興味を持たれた方は早めにどうぞ。
そうそう、公式ガイドとPLAYBUTTONを購入するつもりの方は、オンラインチケットでセット割引のチケットがありますのでそちらがお得ですよ。これらのグッズを購入する予定がない方も、オンラインチケットを購入しておけば当日並ぶ必要がないので楽チンです。
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