2013/06/29

「真夏の方程式」を観に行きました。

本日は「ガリレオ」劇場版第2作「真夏の方程式」の公開日。公開初日だと混んでいそうなのでいつもなら避けるところなのですが、これから色々予定が立て込んでいて他の日には観に行けそうになかったので、ど真ん中の席を事前予約して行って参りました。ムビチケは前売り券だけどネット予約ができるので便利ですね。

以下、ネタバレ部分になったらその旨を書きますので御注意下さいませ。

「真夏の方程式」、実に面白かった。

5年前のTOHOシネマズ長崎のこけら落としが「容疑者Xの献身」だったんですよね。その舞台挨拶の際のサインと手形が現在でも展示されています。

さてネタバレなしでの感想ですが、とても面白い映画でした。ガリレオっぽく言うなら(みんな言ってると思いますが)「実に面白かった」でしょうかねぇ。

TV版の様なトリックメインではなく、劇場版前作「容疑者Xの献身」と同じ様にドラマ面がメインとなっています。それでも「容疑者Xの献身」は謎解きの要素が大きかったのですが、この「真夏の方程式」は謎解き自体はそれほど大きくはありません。

今回のメインは動機。15年前の元ホステス殺人事件と現在の元刑事殺人事件、この2つの事件と各々の人物が抱えている秘密。秘密が複雑に絡み合って起こったこの2つの事件を、方程式を解く様に徐々に解き明かしていきます。

そして子供嫌いの湯川と理科嫌いの少年・恭平の交流。湯川の人間的な成長を感じさせます。

まぁそんな感じで人間ドラマ部分を強調してしまいましたが、物語の何気ないシーンが後々の伏線になっているという事が非常に多くて感心してしまいました。

TVドラマの映画化というと「TVのノリはそのままに予算を掛けてスケールアップ」という、映画で観なくてもいいんじゃ?という様なものも多いのですが、この「ガリレオ」の劇場版は「TV版のガリレオのスケールアップ版」ではなくきちんと「映画のガリレオ」になっていると思います。映画館で観る価値が十分にあると思いますよ。

そうそう、TV版では大層ウザイキャラだった岸谷ですが、劇場版ではおとなしいもんですので御安心を(劇場版の方が先に撮ってるんですけどねぇ)。あと栗林さんが出てこないのはちと残念でした。

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さて、ここからネタバレ感想に入ります。改行を開けますね。
















さて、こんなもんでいいですかね。

印象的なのはやはり湯川と恭平の交流ですね。最後まで観て思い返したのが、子供と接するとじんましんがでるはずの湯川が恭平に対しては出なかったというシーン。それはつまり恭平が単なる「子供」ではなくきちんとコミュニケーションが取れる「大人」でもある(10歳ですしねぇ)という象徴だったのかな、と。

大人だからこそこの夏に何が起こったのかを知る日も来るし、花火の夜にはしゃいでいるだけではなく成美の父親の様子もきちんと観ているし、成美の父親のトリック作りに利用されたのだという事にもいつか気付く日が来る(案外早く気付いてしまいましたが)。そしてその事に悩み、苦しみ、傷つく事となるだろう、それを湯川は懸念し、全ての謎を解き明かした上で、恭平の心をああいう方法で守ったのかな、と。

しかしまぁパンフの福山雅治×東野圭吾対談を読むとそういうわけでもなかった様ですけどね…。「科学と自然の共生」「未来を指し示すための科学」という視点から湯川と恭平の関係性を語っておられました。

川端親子…というか殺人事件のところに関しては、「金をゆすりにくるロクデナシは子供に殺される」という図式が劇場版2作とも共通だなぁ…と思ったり。^^;)

まぁ何はともあれ、とりあえず恭平は理科の面白さに目覚めてくれそうで良かったです。

湯川と恭平の交流もですし、全てが分かった上で頭から観て伏線チェックをしてみたいですし、ソフト化されたらまた観返してみたい作品でした。



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