4月20日から長崎県美術館で開催されている「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展 −天空の城ラピュタ、火垂るの墓、時をかける少女−」。一日でも早く観に行きたかったのですが、どうしてもタイミングが合わずに行けずにおりました。しかし何とか本日時間を作る事ができたので、いても経ってもいられず行って参りました。
きかラジの二三展特集や二三さんインタビューの回、ガラポンTVでも長崎ローカルの情報番組での二三展特集にてしっかり予習をして気分を高めておりましたので、会場に入る前からテンションはマックス状態です。
初期の作品である「名探偵ホームズ」「未来少年コナン」「じゃりんこチエ」からジブリでの出世作「天空の城ラピュタ」「火垂るの墓」「もののけ姫」、自身が最高の出来と語る「時をかける少女」、もちろんそれ以外の作品も多数展示されていて、興奮しっぱなしの約2時間でした。
とにかく緻密な書き込みにため息が出てしまいます。しかも作品を追う毎にその繊細さに磨きがかかっていくのですから、その密度に驚きを禁じ得ません。
そしてその繊細さとぼかしとの絶妙なバランス、細やかな色づかいから生み出される池や海等の湿度や透明さもとても素晴らしい。
目で見た映像ではなく記憶に残っている風景を心の中に感じられ、本物よりリアルさを感じさせてくれます。
印象に残ったのは(チョイスがミーハーなのですが)、「荒廃したラピュタ」、「シシ神の森」シリーズ、時をかける少女のポスターに使われた「踏切」、「分かれ道」「理科実験室」シリーズです。その他、ホームズの「アジト」やじゃりんこチエの店内といった生活感の溢れる風景も味があって良いですね。
長崎県美術館限定の展示である、五島シリーズや本展覧会特別書き下ろしの大浦天主堂・グラバー邸・眼鏡橋も素晴らしかったです。大瀬崎灯台と椿の絵、どこかで見た事があると思ったら、五島うどんのカップ麺のイラストだったんですね。道理で見覚えがあったはずです。
最近の作品も展示されておりまして、「世界樹の迷宮IV」まで展示されていたのには不意を突かれて吹き出してしまいました。最後の物販コーナーで絵葉書を買ったのですが、選んだモノをオクサマが見たら「気に入った作品のチョイスが同じだ」と笑っていました。^^;)
山本二三展、これは現物を観ないと素晴らしさは伝わりません。6月23日までなのでお早めに!
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