ガトガトガトガト…アークソークザーン!
…さてさて表題の通りでして、昨日宝塚版「るろうに剣心」を観に行ってまいりました。面白かったですよ。以下、ネタバレありです。アークソークザーン!
宝塚を観覧するのは1年前の「ルパン三世」に続いて2回目です。ルパンの時は宝塚未体験でしたので、「宝塚とはどんなもんなのか?」というレベルでドキドキだったわけですが、今回は「あの宝塚で“るろ剣”をやるとなるとどんな事になるのか?」に興味津々で観に行く事にしました。そうそう、ルパンと同じ雪組公演なんですよねぇ。ルパン&剣心役の早霧せいなさんは佐世保出身との事ですよ。
ちなみに長崎からは神戸空港経由で行ったのですが、どうも伊丹空港の方が宝塚への移動は楽っぽいですね…次回があれば伊丹空港を試してみようと思います。
会場についたのが10時過ぎ、パンフを買ってグッズを見て、劇場入口そばの階段から2階に上がったところにある「和食 くすのき」に10時30分〜40分くらいから並びました。そこそこ並んでいましたが11時の開店にはちゃんと入る事ができましたので、並んだのは正解だったかなぁと。
こちらのお店に入った目的はコチラ。
公演特別メニュー「赤べこの牛鍋」です。作中でも剣心達が度々足を運んだ「赤べこ」の牛鍋。折角なので食べてみる事にしました。店員さんが「赤べこ」の前掛けをしていたのがナイスでした。服は原作とは違い作務衣っぽいヤツでしたが。この前掛け、公演でも着用していました。
こちらが「赤べこの牛鍋」です。美味しそうですねぇ。半熟卵が付いてきます。その下にあるちびっこい茶色いのは赤味噌です。右下のは「赤べこコースター」。
牛鍋に寄って見ました。はんぺんが桜の形に切ってあるのがカワイイです。椎茸の切り込みは剣心の左頬の十字傷をイメージしているとの事。牛鍋、美味しかったですよ
そんなこんなで気分を盛り上げまして、13時からいよいよ公演です。今回は2階席8列目の中央あたり。ネット予約開始時刻からチケット予約にチャレンジしたのですが、人大杉でまったくダメでした…友の会に入らないとダメなのか?でも2階席でも全体を見渡す事ができるので楽しかったですよ。一度は1階席でも見てみたいですけどねぇ…。
さて公演の感想。るろ剣の世界は格好良くもユーモアもありシリアスでもあるキャラクター達が活躍するお話ですので、宝塚の世界観にうまくハマっていると思いました。例えば左之助と剣心が対決するシーンの歌舞伎調の見得切りは面白い演出でした。早霧せいなさんの剣心もシリアス・ギャグとも違和感なし。よくよく考えるとアニメ版の剣心は宝塚出身の涼風真世さんでしたもんねぇ。聴き慣れているっちゃあ聴き慣れているわけです。
アクション的にはまぁあんな感じかと。舞台ですし歌劇ですし、実写劇場版の様な無茶なアクションは期待しちゃいけません。なので例えば九頭龍閃やら天翔龍閃やらが見られるわけではありませんが、比留間伍兵衛に龍槌閃をブチかましたのは「おぉ〜」と思いました。左之助の斬刃刀が再現されていたのも驚きポイント。斎藤の牙突については後述。
ストーリー的には幕末のオリジナル要素の新キャラ(元新撰組隊士の裏切り者でフランス帰りの加納惣三郎との出会いから江戸から明治へと移り変わり、偽抜刀齋エピソードから観柳エピソードと流れていくのが主軸になりますが、追憶編(十字傷ができた清里明良と巴の下り)やら左之助との出会いやらを経て最終的には加納惣三郎の話に集束していきます。その中で抜刀齋と流浪人との間で揺れる葛藤を二人一役?(要は抜刀齋役と剣心役の二人が闘う)で表現しているシーンは黒笠のエピソードを若干彷彿とさせたり、かなり色々な要素を盛り込んでいました。“るろ剣”を知らない人は理解が追いついたのかなぁ?と思ったり。
いちおうキャラの再現性にも。メインキャストは驚きの再現度です。斎藤の前髪がしっかり再現されているのは衝撃です。また「闇乃武」の辰巳がしっかり再現されていてつい吹き出してしまいました。そもそも追憶編のエピソードまで盛り込むと思っていませんでしたし。一方、蒼紫以外の御庭番集はただの忍者集団になっていて残念な感じに。まぁ異形の集団でしたのでさすがに舞台では無茶だと思いますし、今回のストーリーでは蒼紫以外は賑やかしなので問題なしなのですが。そういう意味では比留間伍兵衛も原作の様な大男ではありません、がそんなに気にはなりません。比留間兄弟が出ただけで驚きでしたから。
そういう意味で突出しているキャラは武田観柳でしょう。見た目は原作準拠の痩身ですが、中身は劇場版を彷彿とさせるカッ飛びっぷりです。要はマンガの「キネマ版」なイメージ。全部香川照之さんのせいですね…和月先生もお気に入りの演技だったそうですし。観柳の歌は「ガトガトガトガト…ガトリング〜」と非常に耳に残る作品となっております。公演最後の大階段のパレードでも「ガトガトガトガト…」とやっておりました。^^;)
そして一番インパクトがあったのは、斉藤一のテーマでしょうか。斎藤が一人舞台で歌い踊るのですが、その歌がスゴイ…。「悪即斬」を連呼しながら牙突のポーズを取り入れて踊るのですが、後ろのコーラスも「ア〜クソ〜クザ〜ン!」を連呼、スクリーンには「悪即斬」を様々な筆文字でバンバン表示…と非常にインパクトのある光景となっておりました。もちろんウケを狙いに行っているわけではなく大真面目なシーンだというのは分かっています。分かっていますが、マンガやアニメでは非常にシリアスな斎藤の「悪即斬」を知っている分、「ア〜クソ〜クザ〜ン!」は変なツボを突かれてしまいました。^^;)
そんなこんなの宝塚版「るろうに剣心」、原作・アニメ・実写劇場版とも違った魅力に溢れた楽しい作品となっておりました。Blu-ray、はよ出らんかなぁ〜。
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