2015/11/07

JINS MEME ES、コイツはどう化けていくのだろうか…?

多分世界初と思われる、コンシューマー向けの眼鏡型ウェアラブルセンサーデバイス「JINS MEME」がついに11月5日に発売されました。この日は普通に仕事だったので販売店に行くわけにも行きませんでしたが、翌6日は研究日にしていましたので、長崎から一番近いJINS MEME取扱店のあるアミュ博多へ行ってきました。特急なら中で作業もできますしねぇ。まだ講話の準備が残ってるんですよねぇ。

お店に着いたらすぐに実機をチェック。度入りレンズを使えるのはウェリントンタイプの「JINS MEME ES」。なのでそちらを試しにかけてみたところ、重さはさほど気にならず。ちょっと後頭部の締め付け感が気になりはするけど慣れるかな…と。こんな感じが第一印象。

デモ機を触りだしたら店員さんが近づいてきたので、レンズ交換(ブルーライトカットレンズ+度入り)を含めての納期を質問。Webサイトのサポートフォームでの問合せでは1〜2週間近くの加工期間を要する場合があるという話だったのでそれくらいは覚悟していたのですが、持参の眼鏡処方箋(のスキャンデータ)を見せて相談してみたら、加工時間は1時間くらいで済むので当日渡しが可能との事。ただ私の場合は度が強いのでフレームからレンズが少しはみ出る可能性があり、それを更に薄くするならば1週間ほどの工期が欲しいとの事でした(薄くした場合はブルーライトカットの効果が少し低下する、とも)。2週間後に博多に来る用事があるので加工をお願いしてもいいのかなぁ、しかしブルーライトカット効果が低下するのもなんだかなぁ、フレームからレンズがはみ出るのってどれくらいかなぁ、と悩んでいたところ、レンズ交換保証制度も使えるとの事なので、当日渡しでお願いする事に決めました。

というわけでJINS MEME ES、ゲットです

というわけでゲットです。JINSストアはアミュ博多5Fにありまして、開封の儀は3Fにあるスタバで行いました。

開封の儀…てかレンズ交換してもらってるので開封は既にされてるんですけどね。まぁ雰囲気が大事。

開封の儀といってもレンズ交換の際に開封されてるんですけどね。まぁ雰囲気が大事です。まぁそれはそれとして、これがパッケージでございます。

側面の蓋の一方にはACアダプタが。もう一方には特に仕込みはないです。

側面がフタになっておりまして、片方にはACアダプタが仕込まれていました。

JINS MEME ESのメガネケース。でかい。

蓋を開けるとメガネケースが出てきます。結構デカイです。

こちらがJINS MEME ESです。レンズが少し青くなってるのはブルーライトカットだから。

こちらがJINS MEME ESです。レンズが少し青くなっているのはブルライトカットレンズの特徴です。今回はクリアタイプにしました。ケースがデカイのはメガネのツルが長いからですね。

ケースの上蓋には「JINS MEME」の箔押しが。

ちなみにケースの上蓋の内側には「JINS MEME」の箔押しが。

JINS MEME ESの正面図。ツルが案外デカくて長い。若干の締め付け感も。

JINS MEME ESに正面図。ツルが案外でかくて長いです。ここに色々仕込まれているわけですね。

度は今使っているメガネと同じにしたのですが、何だか少し度が強い様にも感じられます。店員さん曰く、レンズが今使っているメガネより大きいのでそう感じるのかもしれない、と。メガネを完全にJINS MEME ESに切り替えるのではなく、TPO?に応じてつかいわけるつもりなので、微妙な見え方の違いというのは後々困った事になるかもしれないですね。すぐに慣れちゃうかもしれませんが。

鼻に当たるこの3つの電極が眼の動きを拾います。

内側。鼻に当たるこの3つの電極が眼の動きを拾います。

右のツルに電源ボタン。加速度センサーやジャイロセンサーも。左のツルにはバッテリーが入ってるらしい。

右のツルに電源ボタンがあります。こちらには加速度センサーやジャイロセンサーも仕込まれている様子。左のツルにはバッテリーが仕込まれているらしいです。

充電用のmicroUSB端子は右のツルの下部。

右のツルの下部には充電用のmicroUSB端子。蓋が壊れやしないかとちと心配です。

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iPhoneとの連携アプリは3つ。「JINS MEME」「JINS MEME RUN」「JINS MEME DRIVE」。ESではRUNアプリは使えないという事で発表されていたのですが、実際には普通に使用できます。店員さんに確認したところ、ESの場合は電極に汗がたまって肌が荒れる可能性もないわけではないので非保証になっている様だ、との事。

アプリとの連携は簡単。まずは自分のアカウントを作成。身長・体重・誕生日・瞳の色を登録します。そしてセンサー補正作業。眼電位センサーは音声指示に合わせてそちらに視線を向けます。ジャイロセンサーは壁を背にして頭をまっすぐにし、30秒間その姿勢を保ちます。

ちゃんとセンサーが働いているかを確認する「ライブビュー」モードというものがありまして。

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こちらはまばたきを拾えているかチェックするモード。10割拾えるわけではないので、過度の期待は禁物。

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こちらはジャイロセンサーのチェックモード。頭を動かす(=メガネを傾ける)のに合わせて円(球?)が動くのは面白いです。

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これが「マインド」モード。着用してある程度時間が経たないと情報は表示されません。

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こちらは「ボディ」モード。こちらも着用してある程度時間が経たないと情報は表示されませんし、じっとしている時間が長いとまたこの画面になってしまいます。

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開封の儀の後にスライド作成を行ったところ、こんな結果が。Zone状態に入っていた様ですね。

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これはスタバから帰りの特急に乗るために博多駅のホームまで歩いたところでのデータ。真ん中の円(球?)の揺れ動きっぷりで歩いている時の身体のブレっ振りが分かって、なかなか面白いです。

バッテリーは本日14時間ほど使用(ワークアウト10分×2回)、アプリでバッテリー残量を確認したところ(上のスクリーンショットの下部に目盛り5つ並んでるのがそれ)、1つ減っていたので約20%の消費の様子。公称16時間との事なのでエライ違いますが、フルタイムで使うのは今日が初日ですから、もっと使い込んでみてから判断しないといけませんね。

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「JINS MEME RUN」アプリも使ってみました。「JINS MEME DRIVE」アプリはこの週末は運転する機会がないので一旦お預け。サイズの合うクリップタイプのサングラスも探さないといけないなぁ。

とりあえずココウォークから長崎駅まで歩いてみました。歩くのに程よい距離なんですよねぇ。

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ここから先はワークアウト終了後の画面なのですが、ワーク中もリアルタイムで似た様な画面が表示されています。

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身体のブレ等がリアルタイムで画面に表示されて面白いです。iPhoneをスリープさせてもログは取られますので御安心を。

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大きなブレがあった時でしょうか?ブレイクポイントが発生したと音声ガイド付(設定でOFFできます)でアラートを出してくれます。しかしiPhoneをスリープ状態にしているとうんともすんとも言ってくれません。通知センターに表示してくれればAppleWatchで確認する事ができるんですけどねぇ。
(2015/11/11追記:スリープ状態にしていても音声ガイドは流れてきました。勘違い申し訳ありません。)

このブレイクポイントは発生地点を地図で確認する事もできますよ。

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各データのログをザックリ見るモードも。こういうのをチェックするのって何だか楽しいんですよねぇ。

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さて、JINS MEME ESを2日間使ってみた感想です。「とても面白いデバイス」だが「コイツはどう使っていこうかな…」というところでしょうか。

活動量計しかり、こういうウェアラブルデバイスは「データを取る」というところで終わっては意味がなく、「デバイスによって得られたデータからどんなものを提示できるか」が大事なわけです。例えば健康増進に繋がる様なアドバイスであったり。

今公開されている3つの公式アプリのうち2つを試したわけですが、まだ「面白い」というレベルに留まっていると感じました。

細かい使い勝手についてはこんな感じ。

ハード面では、ツルの長さが案外邪魔かも。メガネを掛けたまま仮眠を取るために横になると、ツルが微妙に気になります。あと前述した充電用microUSB端子のカバーがそのうち壊れそうで心配です。

ソフト面では、JINS MEMEとiPhoneの接続が起動時に自動的に実行されず、ユーザーが能動的に接続動作を行わなければならないのが面倒です。これは自動化して欲しいところ。あと「JINS MEME」アプリの「ボディ」項目、座っている時間が長いと「有効なデータがありません」と表示されてしまうのですが、座っている時の姿勢も大事なので何らかのサジェストが欲しいところです。

しかし最大の弱点は「メガネである事」でしょうか。スマートウォッチでも同じ話がありましたが、ガジェットであると同時にオシャレ用品でもあり、スマートウォッチ以上に人から見られる。それ以前に、近視の人にとってはそもそも生活必需品なんですよね。今のデザインがどうかと言われると、オシャレに興味のない自分にとっても野暮ったいと感じますし、多くの人が常用したいと感じるかどうか。第一世代だから仕方ないと考えるのかどうか…。

JINS MEME ES、これからに期待。ちなみにブタには未対応。

まぁまだ発売して3日目のデバイスです。今後に大いに期待です。

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