講話ラッシュが一段落し、会報の原稿を書いたら今年の大きな仕事は一区切り…と思っていたら、来年の外部講師のお仕事がゴッソリと入ってまいりました。orz
まぁそんな事にへこたれてはおられません。今日は研究日でしたので会報の原稿を地道に書きつつ、夕方からは楽しみにしていた「Project Itoh」第二弾「ハーモニー<harmony/>」の公開初日でございます。実に良い作品でございました。以下、ネタバレがある様なない様な感じなので要注意です。
観終えた最初の感想は「素晴らしく気持ち悪い」。原作未読のオクサマの感想も「気持ち悪い」でした、作品を否定しているわけでなく。生府による“生命主義”の社会の気持ち悪さ、すれ違った人達皆から笑顔を返される様な優しすぎる世界やメディケアから生成される薬(カプセルだったり注射剤だったり)を使用する事が日常の風景として存在する世界の気味悪さがバッチリと表現されていました。3Dプリンタや自販機の様にメディケアが自宅や街中に存在して皆が普通に使っている、そんな中でミァハが言う様にメディケアをハックして毒物なんかを使用させる事ができたらどうなるのか…恐ろしい。オクサマ的には拡張現実により繋がれた世界や主人公ら3人の少女期のつながりのリアルさ(分かるからこそ…との事で)にも気持ち悪さを感じた様です。
ストーリーのアレンジ具合については、「屍者の帝国」のアレンジを旧エヴァ・新ヱヴァの関係と比喩するならば、「ハーモニー」のアレンジは「アオイホノオ」の原作・実写ドラマの関係だと感じました。「屍者の帝国」はストーリーが大幅にアレンジされていましたが、「ハーモニー」は色々エグイところも含めて、原作に比較的忠実だと感じました。原作を読んだのは結構前なので細かいところまでは覚えておらず、あくまで印象レベルでの話で聞いて欲しいところですが。なので観ている間中、何と言えないドンヨリした気分で実に楽しく観る事ができました。
映像的には、拡張現実の表現が面白かったです。それなりに先の未来はこういう感じになるんでしょうかね?とか思いつつ観ていました。
キャラの表現も実に良かったです。ミァハのカリスマっぷりやトァンの強さと脆さの両方を孕んだ姿は映像だけでなく声優さんの演技もとても素晴らしかったです。
オクサマは「屍者の帝国に比べると万人に勧める事はできない」と言っているのですが、それは確かにそうですね。この「ハーモニー」は観る人をかなり選びそうです。ヒットする人には見事にヒットすると思うのですけど。
さてさて、「Project Itoh」も残すはあと一作。制作会社の破産により宙づりになっていた「虐殺器官」ですが、新しい制作会社への引き継ぎが決まり2016年中の公開を目指して制作が再開される事が発表になりました。本当に良かった!(T_T) 何とかして生き延びねばなるまい!!!です。
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