昨年春の事。特別展「医は仁術」が東京で開催された時に行こうと思っていたのですがタイミングが合いそうになく、どうしようかと思案していたところ、長崎で開催される事を知り楽しみにしておりました。
まずは本展の方から。1月11日に行ってきました。日本での医学の進歩の歴史を様々な資料で辿る本展覧会。期待通り、とても興味深い展覧会でした。特に印象深かったのは、腑分けつまり解剖図の進歩。私も医学生の頃に当然解剖実習を行っているのですが、どこに何があるのか分かった上で行うそれと、どこに何があるのか知ろうと行うそれとでは全く違うのは明らか。日本画の技法で描かれた解剖図という視点でも楽しめました。
過去の歴史だけでなく、3Dプリンタで出力された正常&疾患の臓器モデル等、最新技術の展示もあるのがいいですね。
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本展覧会は2箇所でサテライト展も開催されておりまして、昨日1月30日にはそちらにも行って参りました。まずはコチラ。
長崎大学附属図書館・医学分館で開催されている「医学は長崎から−受け取り、伝える医の心−」です。医学部分館に所蔵されている貴重な資料が公開されています。興味深かったのは、原爆にも耐えた解剖模型・キュンストレーキ。よく残ったものです。
コチラは長崎大学附属図書館・中央図書館のパネル展示、「アートから見る医学史」。展覧会は日本の医学の歴史を取り扱っているのですが、こちらのサテライト展では西洋画を通して西洋医学の歴史(概ね解剖学)を知る事ができます。なかなか面白い視点で面白かったです。試験期間中だったので学生が一杯でしたけどね…。
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そして本日は特別講演会「二十一世紀の仁術〜いのちに触れる最先端医療〜」。講師は神戸大学の杉本真樹先生です。
検査画像の患者へのプロジェクションマッピング、術中操作法(iPad・Wiiリモコン・Kinect・Leap motion)、3Dモデリングと3Dプリンタ、3Dモデル作成時の素材等の工夫でより本物の臓器に近づける技術(出血まで再現!)等々、非常に興味深く面白かったです。CT画像で作るストラップは面白そうですね。^^;)
本日は夫婦で参加したのですが、帰り道はお互いの専門分野(私は予防医学・健康教育)で本日のお話をどう活かせるかで盛り上がりました。本当にスゴイ事になってきているんですねぇ。
ご参加ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
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