2015/01/12

成田亨 美術/特撮/怪獣@福岡市美術館(2015.1.10)

昨日書こうと思っていた記事ですが、昨日は昨日で色々やっていたので本日投稿。1/10はTNGパトレイバーを観て一休みした後に福岡市美術館に行きました。あそこって最寄り駅から地味に遠いんですよね…。まぁそれはそれとして目的はコチラ。

そして福岡市美術館、駅から微妙に遠い

展覧会「成田亨 美術/特撮/怪獣」です。開催される事をたまたま知り、以前三越ギャラリーだったかな?でちょこっとだけ設定画を見た事があって興味がわき、博多ついでに行ってみた次第です。

まずは入口正面のチケット売り場でチケットを購入するわけですが、告知リーフレットが6種類ありますのできちんとゲットしておきましょう。そして入場時には別デザインのリーフレットが2種もらえます。全8種というわけです。

成田亨展、とんでもなくボリューミー

チケット売り場の左の方に会場があります。大きな看板が立っておりますよ。

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会場入口前には大きなブランカー像が。「突撃!ヒューマン!!」に出ていたらしいですね。特撮博物館で知っただけだし、放映時は生まれていないのでよく分かりませんが、とりあえずこのトゲトゲ感はカッコイイですね。

立体物があれば立体写真が撮りたくなるというもの。というわけで撮影してみました。

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【平行法】

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【交差法】

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【赤青アナグリフ】

ちなみに入口そばにグッズ売り場がありまして、図録代わりの作品集やポストカード等が販売されています。

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写真撮影やら何やらをしていたらちょうど14時になりまして、関連イベント「ややマニアックな?ギャラリートーク」の時間になりましたので参加する事にしました。これが大正解。

「総作品数700点」というのは伊達ではなく、本当にトンデモナイ量だったのですが、学芸員の山口洋三さんのお話が濃すぎず薄すぎずの絶妙なマニアック加減で本展覧会の見所も教えて下さり、ギャラリートーク後にじっくり鑑賞する際にとても参考になりました。放送後に3つだけ作られて福岡展直前に成田邸から見つかったというウルトラマンのマスク、右目が割れてセロテープで補修しているのは息子さんが被って遊んでいて転んで壊したから…なんてのは説明板には書けないですよねぇ。しかし通常なら1時間だというギャラリートークを1時間半ほどやったってのは、山口さんもこゆい方だという事ですね。^^;)

展示されている作品は本当に成田亨氏のルーツから回顧しており、美術の道に入った彫刻からウルトラシリーズの設定画、マイティジャックにて円谷を離れた後のヒット作に恵まれなかった不遇の時代のヒューマン・バンキッド、企画が流れてしまった未公開作品、西洋と東洋のモンスターシリーズ、京都に設置されているという鬼の銅像やレリーフのレプリカと、とにかく豪勢に展示されています。

そんな中にこの福岡展から展示されているものもあります。特に圧巻なのが成田氏が不遇の時代にアトリエの家賃の代わりに家主に渡していたというオリジナルモンスターのイラストの数々。主に鉛筆で描かれているのですが、「これ本当に鉛筆なの!?」という多彩なタッチ。そしてこんなのよく思いつくなぁという怪獣達。本当に圧巻です。

成田氏の経歴については今回初めて知ったのですが、ウルトラシリーズ以降はヒット作に恵まれなかったんですね。けれども最後に鬼の彫刻を作る事ができたっていうのは芸術家として嬉しかったんじゃないかなぁと思いました。

そうそう、会場の構造が輪っかになっておりまして、最後の部屋と最初の部屋が繋がっていますので、とりあえず最後までパーッと見て全体の様子を確認してから自分の気に入ったところを重点的に鑑賞する様にすると、体力的にも幸せかもしれません。とにかく物量が半端ではないので…。

ギャラリートークで中学生?高校生?制服の女の子達ががメモを取りながら熱心に聞き入っていたのですが、学校の課題か課外活動(美術部とか…?)で来ていたんでしょうかね?彼女らも勉強になった事だと思いますよ。

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