kobo Touchをチョイチョイいじってみる

初日は設定サーバが人大杉でろくに設定できずひどい目に遭った、楽天koboとkobo Touchでございますが、まぁ何とか設定できたのでチョイチョイいじってみました。

先に結論から言うと、「ハードとしてのkobo Touch」は次第点、「kobo Touchのソフトウェア」はまだまだ、「電子書籍サービスの楽天kobo」は勘弁してくれよ…、という感じです。

まずはハードとしてのkobo Touchから。



左からkobo Touch、Kindle3、そして久々に復活させたKindle2です。ハードキーがない分、kobo Touchの小ささが目立ちますね。このくらいの大きさだと持ち運びにも有利かと。調べていませんが、Kindle touchも同じくらいなんでしょうかね？

画面はすがやみつる先生の「アップルIIストーリー」の一幕です。

肝心の画質。Kindle2は他の2機種に比べると黒の濃度が薄くコントラストに欠けます。Kindle3とkobo Touchは同じくらい。そしてKindle2・Kindle3は白が何となく橙色というか暖色系なのに対し、kobo Touchは何となく青っぽいというか寒色系。これは善し悪しではなく好みの問題になるかと。

読書の快適さを左右する、ページめくり速度…というか画面書き換え速度も、Kindle3とkobo Touchが同じくらいの印象。Kindle2が落ちるのは仕方ないです、旧型機ですから。画面書き換え時に白黒反転するのはe-Inkの特性ですから文句は言わない。

kobo Touchの良いところはmicroSDカードスロットがあるところ。Kindleもメールでデータを送ったりできますが、microSDカードでサクッと受け渡しできるのはそれなりに便利かと。8GBのmicroSDHCカードも使えました。

しかしココで問題が。自炊したPDFファイルやらをkobo Touchで表示すると、こんな事に…。



トップ画面。右下の「虐殺器官」は楽天koboで購入したもの。他の空欄部分にも書籍があるのですが表紙に当たる部分がまるっきり表示されていません。タッチすると書籍を開くんですけどね。



書籍一覧。やはり表紙が表示されていませんし、一部はタイトルまで文字化けしています。ソフトウェアバージョンは2.0.2です。

実は読書時も、通常とページめくりが逆になっていたり（PDFでは左開きに設定してあるのですが、次ページめくりは画面右側を押す事になっちゃっていたり）、なかなかページめくりに反応しなかったり、画面の書き換えが上手くいかなかったりと何だか画像系自炊書籍ビューアとしては今のところは散々な感じです。文字のみPDFはまだ試していないのですが、まだマシなのでしょうか？

ソフト面の話になってしまいましたが、読書のみの操作感はまずまず。しかし設定等のUIがとにかくイマイチ。一番イラついたのは無線LANにつなごうと設定画面を開くと、アクセスポイント入力欄にゴミ表示が被さっていて入力した文字が見えなかった事。上記の自炊PDF表示荒れ問題もソフト面で何とかなるでしょうから、kobo Touchのソフト面の練り込みは今後に期待です。

しかし最大の問題は電子書籍販売サービスとしての楽天koboです。

品揃えが悪いのはともかく（これだって大きな問題なのですが）、とにかく本を探しにくいわ、プレビューや「気になる本」ピンが一部の本にしかできないわ、もう訳の分からない状態で勘弁して欲しいです。

そして最初の設定にPCが必要なのも大きなハードルです。Kindleの様に購入時点で既にアカウントが設定されている様にしてくれとまでは言いませんが、端末単体でセットアップができる様にはして欲しいです。初回設定時にいきなりファームウェアダウンロード→アップデートが始まり結構待たされるのも…まぁこれはある程度は仕方ないですかね。

そして何気に無線LANがないとkobo Touch単体では書籍が購入できないので、何だかんだで導入にはPCが必要なわけです。Kindleには3Gモデルも準備されていますので、3Gモデルを選べば無線LANすらいらない、完全に独立オペレーション可能な読書端末になっているわけです。

…とまぁファーストインプレッションは散々な楽天koboとkobo Touchなわけですが、逆に言えばこれから改善する事ができる事ばかりでもありますので、何とか頑張って欲しいモノです。この値段でe-Inkの電子書籍リーダーを発売した事は誉められる点ですので。

あ、そうだ。一応画像ではない文字データを表示した場合の写真を置いておきます。サンプルは「虐殺器官」です。



まぁこんなもんです。フォントはプリインストールでいくつか入っていますし、TrueTypeフォントを導入する事もできるみたいですよ。



スリープ画面。読んでいた本の表紙が表示されます。「それはちょっと…」という方は、設定の中にその辺の設定がありますが、表紙表示をオフにするとあのスリープ画面が表示されます。そう、こちらね。



これはないよなぁ…。カスタマイズ機能、希望です。