「Lenovo Mirage Camera with Daydream」はGoogleの提唱するVR企画「Daydream」に対応したスマホ不要のスタンドアローン型VR端末「Lenovo Mirage Solo with Daydream」と当時に発表されたVRカメラです。
VRカメラといえば「RICOH THETA」シリーズが超有名ですが、Mirage Cameraの特徴は「VR180」規格対応という事。
THETAは全天球型カメラで前後上下左右360度の撮影が可能なのですが、VR180規格というのは前面の上下左右180度の半球の撮影となります。なのであちらこちらを振り向く事はできないのですが、一方で全天球型カメラだと撮影者が写り込むというのが何とも言えないところでして、その点では気軽に撮影できるというのがあります。
そして3Dの立体撮影可能というのが面白い。前面半球でも案外VR感を楽しめますし、プラスで3DのVR撮影でもあるため、思った以上に臨場感のある映像が楽しめる…というわけです。
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というわけで、開封の儀です。

外箱は案外小さいです。省スペースは大事ですね。

箱を開けると本体が登場。

本体の下には布ケース、充電用ケーブル&アダプタ、電池等。電池は何と2つ付いています。太っ腹です。

布ケースはこんな感じ。本体にはレンズを隠すカバーがないので、こうしたケースがちゃんと付いてくるのは嬉しいです。

しかもこの布ケース、サイドポケットがあり替えの電池を入れる事ができるのです。口はマグネット留めです。

ACアダプタはUSB-A、本体側は(あとで写真を出しますが)USB-Cです。
さて、本体に目を移しましょう。

レンズが二つあるのが何よりの特徴ですね。サイドにあまり余裕がないので、指の写り込みに注意が必要そうです。

上から。右の大きなボタンがシャッター、横にある小さいのが電源ボタン。左の「F」ボタンが機能切り替えボタン、静止画・動画・ライブ配信を切り替えます。

底面。三脚穴は必須ですよね。

背面。左にあるのは撮影モードのインジケータです。左側の白いところは蓋になっており…、

microSDカードスロットとUSB-Cコネクタがあります。今どきのガジェットはUSB-Cですかねぇ。
また背面も蓋になっておりまして、かなり開けにくいですがスライドさせますと…、

電池を入れるスペースが出てきます。
持った印象は「意外と軽いなぁ」です。ギッシリと身が詰まっているかも…と思っていたので意外でした。
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カメラと連携するスマホアプリはGoogle謹製「VR180」アプリです。併せて「Googleフォト」アプリもインストールしておいた方が良いです。
「VR180」アプリとカメラの接続はアプリの指示に従っていけば簡単にできます。カメラ名やらシャッター音やらWi-Fi設定やらは「VR180」アプリで行います。Wi-Fiは「カメラとスマホの接続(画像・動画転送)」と「外部Wi-Fiへの接続(カメラのファームウェアアップデートやライブ配信)」とに分かれます。データ転送はカメラ側で起動するWi-Fiアクセスポイントにスマホを接続します。外部Wi-Fiへの接続はうまくいったりいかなかったりで、条件がよく分かりません。
撮影は本体シャッターでも良いし、スマホと接続したらスマホ側でライブビューを見ながらシャッターを切る事もできます。
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で作例です。
しかし、撮影した写真をブログに埋め込む方法を探したのですが見つからず…。「Googleフォト」アプリ→Web版「Googleフォト」でリンクを作成しましたので、リンク先にて御覧下さい。
作例1:階段の上から
作例2:交差点にて観覧車を見る
作例3:路面電車の駅にて
作例4:路面電車の車内から
どれも立体感を意識して撮影してみました。作例1の電線や作例3の交差する路面電車、作例4の車内の様子等、立体感が良い感じです。作例2は比較的遠距離ですが、それでもなかなかの立体感だと思います。作例4は車内から撮影しましたが、車外はやはりハイ側に飛んでいますね…まぁ普通のカメラでもHDR撮影でないとなかなか厳しいから仕方ないですかね。
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動画はYouTubeアプリへアップロードしてみました。「VR180」アプリで動画を選び、再生画面の左下にある書き出しボタンから「YouTube」を選ぶとYouTubeアプリに移動してアップ画面に移ります。トリミングは「YouTube」アプリ側で行えます。
作例1
作例2
VR180動画としてアップロードされるはずなのですが…作例2は何度やってもVR180動画として認識されず、結局カメラからスマホへ再DLしてアップしたところ無事VR180動画として認識されました。こうした不安定さは心配になりますね…今後の改善を期待します。
でどちらも路面電車の中からの撮影です。フロントガラスは雨ですし写真と同じく車外はハイ側に飛びがちではありますが、雰囲気は十分感じられるかと思います。作例1の3DかつVRな動画を自分で撮影できるっていうのは面白いですね。
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というわけでかなり面白げなカメラですが、弱点というか注意点としては、前面半球の撮影とは言えカメラを持つ手が案外写り込むもんだなぁという事。視界ギリギリのところに写り込む事になるため、気になると言えば気になるので、撮影の際には少し気を掛けておく必要があるかと。
そしてなによりの欠点。それはカメラの欠点というかサービスの欠点ですが、撮影したものをスマホ(やおそらくMirage Solo端末)でそのまま楽しむには良いのですが、それをネット等を通じて共有するのが大変だったり分かりにくかったりする事です。なぜいちいち複数のアプリを行き来しなければならないのか…。そこはアプリ側で何かうまくやって欲しいなぁと思います。
でも3DのVR写真が撮影できるってのは本当に面白いので、色々遊んでみたいと思います。
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